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2016年8月31日


こんにちは、受付の角田です。

少し涼しくなってまいりましたが、予報によると これからまた暑さがぶり返すそうです > <"
体調を崩しやすい時期なので、気を付けないといけませんね!

さて、前回の"上手な歯磨きのモチベート編" に続き、今回は "上手な歯磨きのポイント" について、書いてみたいと思います。

前回のモチベート編では"習慣的に上手に歯が磨ける利点"について、また"歯磨きを怠るリスク"について触れました。


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■ 習慣的に上手に歯が磨ける利点

・歯が長持ちする
・口臭の発生が抑制できる
・むし歯や歯周病を防ぐことができる
・食事が快適にできる
・歯医者に治療に行かなくて済む
・人と気兼ねなくお話しできる など


■ 歯磨きを怠るリスク

不十分な歯磨きで残る プラーク(歯垢)は、ただの食べかすではなく、細菌の塊です。さらに、 この細菌の塊が生み出す"酸"や"毒素"がむし歯 や 歯周病 の最大の原因です。歯を失う原因の70%が、むし歯 と 歯周病
ですが、一度大人の歯を失うと、残念ながら人工的に補うしかありません。

歯磨き怠ると.jpg

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■ 上手な歯磨きのポイント

お分かりの通り、歯磨きは磨く行為が目的ではなく、"磨き残し、プラークをできるだけ失くす"ことが大切です。
毎日のことで面倒ですが、以下のポイントに注意して、できるだけ丁寧に一本ずつ磨くことを意識しましょう!


● ペンを握る持ち方で、やさしく細かく

歯磨きの際、ブラシの毛先で 汚れをはじいて きれいにしていきます。
力が強すぎると、歯ブラシの毛先が寝てしまい、歯に押し当ててるだけで実は汚れが落ちていないのです。


● 歯磨き粉は つけ過ぎない

多くの歯磨き粉には発泡剤が含まれており、つけ過ぎると お口の中が すぐに泡だらけになってしまい、長く丁寧に磨くことができません。しかも、ざっと磨きでも清涼感はあるので磨き残しを誘発してしまいます。


● 歯と歯茎の間に 毛先が当たるよう 角度をつける 

「歯と歯茎の間」は食べカスなどがたまりやすく、むし歯になりやすい場所です。歯ブラシを握る際に45度くらいの角度をもたせ、やさしい力で細かく動かしましょう。


●「歯と歯の間」「咬み合わせ」 も 忘れずに!

「歯と歯茎の間」以外にも、「歯間」「奥歯のかみあわせ」は 特にむし歯になりやすい場所です。


● 一箇所につき 20回ずつ 磨くことを心がけましょう!

このやり方で磨くと、15~20分程度かかります。寝る前だけでもいいので、一日に一回は丁寧な歯磨きを心がけましょう。

歯磨きのコツ.jpg

● ひと筆書きのように磨く

歯科医院では 磨き忘れを防ぐために、一定の順番を決めその通りに磨く"ひと筆磨き"をお勧めしています。
ご自身の磨きやすい場所から始めてOKです。上や下を適当に磨くということはせずに、いつもの順番を決めましょう。

例)左下の奥 外側から磨きはじめる場合
ひと筆磨き.jpg
最後に咬み合わせ面を磨き、仕上げに 歯間ブラシやフロスを通す


● 部分磨き用の歯ブラシもオススメ

通常の歯ブラシでは磨きにくい場所には、部分磨き用のワンタフトブラシがおすすめです♪ 私も愛用しております ^ ^*

kakuda-dc@mx52.tiki.ne.jp_20160831_191246_001.jpg
(出典 : 江澤 庸博 『新人歯科衛生士・デンタルスタッフポケットマニュアル』2012/医歯薬出版 )


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いかがでしたでしょうか。
食べかすが プラーク(歯垢)に変わるまでに、24時間かかると言われています。一日に一回は丁寧な歯磨きを心がけ、むし歯や歯周病のない生活を目指しましょう!


はみがきしよう.jpg


今回の"上手な歯磨きのポイント"はここまでです ^ ^ 


*イラストの出典: (社)福山県歯科衛生士会 発行 『歯科保健イラスト・カット集シリーズ』


2016年8月 3日

こんにちは、受付の角田です。毎日 暑い日が続きますね~
帽子や日傘、水分補給など日射病対策は十分にしましょう☆

さて、きょうは 上手な歯磨きの大切さ について、改めて書いてみたいと思います。(今回は"モチベート編"ということで、具体的な磨き方のコツやポイントは次回以降といたします。)

歯磨きって、面倒ですよね。すごく、わかります。

わずか1分で上手に磨けるコツ!なんかをお伝えできると良いのでしょうが、残念ながら そのような近道はありません...
一日に一回、夜寝る前だけでも、時間をかけて丁寧に行いましょう。
目安は15~20分です。

それが 継続できたら どんなにいいか...という声が聞こえてきそうです。
では 気持ちが少しでも前向きになるよう、上手に磨けることの利点 に目を向けてみましょう。

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習慣的に上手に歯が磨ける利点

・歯が長持ちする
  (永久歯は短く見積もっても 半世紀は使うもの。そして一度失ったら 人工的に補うしかありません) 
・口臭の発生が抑制できる
  (エチケットとしても大事ですね)
・むし歯や歯周病を防ぐことができる
  (歯周病人口は 成人の80%といわれています)
・食事が快適にできる
  (身体の健康にも繋がります)
・歯医者に治療に行かなくて済む
  (時間的・経済的な負担が ずいぶん減ることでしょう)
・人と気兼ねなくお話しできる
  (口腔内の不調が気になり 会話が億劫になる方も、少なくありません)

など

いかがでしょうか?
分かっちゃいるが、モチベートまではされない!という声が 今度は聞こえてきそうです。なぜ そこまでして 上手な歯磨きの習慣化 を目指す必要があるのでしょうか。

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歯を失う大きな原因は プラーク(歯垢)の蓄積

それは、不十分な歯磨きで残る プラーク(歯垢)が むし歯 や 歯周病 の最大の原因であり、歯を失う原因の70%が、むし歯 と 歯周病 だからです。
スライド2.JPG
そして、プラーク(歯垢)は、ただの食べかすではなく、細菌の塊です。そして この細菌の塊が生み出す"酸"や"毒素"が むし歯 や 歯周病の主な原因だそうです。怖いですね。

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治療が終わっていても、再び病気になるリスクを忘れないで

もしかしたら、ちょっとくらい むし歯ができても 詰めてもらえば... 歯を失うところまでいかなければいいのでは?というご意見もあるかもしれません。
ところが、健全な歯に比べ、一度でも むし歯などの治療を受けた歯は 治療前の環境に戻ると 再び病気になりやすく その場合は、前より多く削ったり、神経を抜かないといけなくなることもあります。そして、歯が割れてしまうリスクや抜歯のリスクも高くなります。
これらを回避するには、原因の根本を解決するしかなく、それは もうお分かりの通り、日々の歯垢(プラーク)を減らしていくことにあるのです。そしてもちろん、上手な歯磨きは、意識とコツさえ身につければ、お金をかけることなく、毎日のご自身の生活に取り入れることができます。

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歯の喪失経験者は、その喪失を防ぐための"予防"の必要性を強く認識

さいごに、昨年 当医院が独自に行ったアンケートの結果を 一部 ご紹介したいと思います。

この調査は、当医院で「下顎無歯顎」にインプラント治療を受けたことのある患者様のうち、48名の方から ご協力を頂きました。回答者数が50人程度と多くないのですが、(c)予防に努めたい が全体の過半数を占め、「歯を喪失した経験のある方は、その喪失を防ぐための"予防"の必要性を 強く認識している」 ことがわかりました。


質問: 「最後に、もう一度生まれ変わることができるなら、ご自身の歯について、どのような行動を取りたいとお考えになりますか?」

回答項目 と その結果(複数回答可)

(a) 今の通り、悪くなったらまたインプラント治療を受けたい 30%
(b) もうインプラント治療は嫌なので、取り外しできる入れ歯にしたい 2%
(c) むし歯や歯周病にならないよう勉強し、歯科医院での定期的なメンテナンスの受診、家庭内でのホームケア、セルフケアによって予防に努めたい 55%
(X) その他(自由回答) 0%
(無回答) 13%

スライド1.JPG

※回答者の年齢は45~94歳で、男性23人(48%)、女性25人(52%)
※この調査は、当医院へのインプラント治療に対する率直なご評価をお伺いし、今後の歯科診療に役立てる目的で、無記名回答にて行われました。
※インプラント治療とは、失った歯を補うために行われる 保険適用外の歯科治療 のひとつです。

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いかがでしたでしょうか。 "上手な歯磨きのモチベート編" はここまでです ^ ^
今後、磨き方のコツやポイントについて触れていきたいと思います!


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角田歯科医院 院長 角田収司 角田歯科医院
http://www.kakuda-dc.com/
院長 角田収司

初めまして、角田歯科医院の院長、角田収司と申します。
このたびは、当院ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

「自分たちが受けたいと思える治療を患者さんに提供する」

その思いを大切にしながら、親子4代にわたり歯科医療を行ってまいりました。これからも歯科医師、衛生士、助手など20名を超えるスタッフ一同で、それぞれが技術と知恵を持ち寄り、助け合いながら、患者さんのお口のサポーターとなれるよう努めてまいります。